翻訳前に決める8つのこと
本の翻訳に使えるスタイルガイドのテンプレート
スタイルガイドは表現の方針を、用語集は固定する語句や名前を記録します。読者、口調、会話についての判断を再利用できる指示にまとめ、翻訳後は原文と照合しましょう。
翻訳前に決める8つのこと
空欄のテキストファイルをダウンロードし、手元で記入してください。中央の列は架空の冒険物語の判断例、右の列は確認箇所です。
| 問い | 判断の例 | 確認する点 |
|---|---|---|
| 誰が何のために読むか | 大人向けの、感情表現を抑えた冒険物語。 | 緊張感が追加の形容詞ではなく出来事から生じているか。 |
| 対象言語と地域は | 英国の読者向けの英語。 | 綴りと会話の句読法を確認。 |
| 視点と時制は | 原文の視点と時制を維持。 | 冒頭の段落と後半の章を比較。 |
| 丁寧さとテンポは | 礼儀ある距離感。短い返答は短いまま。 | 会話と間の表現を比較。 |
| 互いをどう呼ぶか | 関係性を保ち、固定の呼称は別に記録。 | 序盤と終盤のやり取りを確認。 |
| 会話の句読法は | 対象言語の慣習に統一。 | 引用符と話者の切り替わりを確認。 |
| 変更してよいものは | 語順は調整可。事実や不確かさは変えない。 | 追加された動機や感情がないか確認。 |
| どこを確認するか | 冒頭、会話、後半の一節。 | 原文の位置と次回の判断を記録。 |
SEKAの4項目に対応する記入例
各項目をスタイル編集画面に手動でコピーし、本に合わせて調整してください。これはテキストのワークシートで、自動インポート用ファイルではありません。目標と実行要件は、それぞれUnicode文字数で2,000文字までです。
- 名前
- 灯台からの手紙 — 抑制のきいた冒険物語
- 説明
- 自作の架空の冒険物語向け。2人の登場人物は礼儀ある距離を保つ。緊張感は省略や間で表し、感情を示す形容詞を足さない。
- 目標
- 筋、視点、時制、関係性、不確かさを維持し、対象言語として自然な文にする。原文にない動機、感情、出来事を補わない。
- 実行要件
- 1. 原文の人称と時制を保つ。 2. 会話では礼儀ある距離感を維持する。 3. 情報と口調を保ちながら、読みやすい語順に調整する。 4. 短い返答を説明に膨らませない。 5. 文学的に見せるために比喩、恐怖、恋愛感情を加えない。 6. 人名と固定の呼称は別の用語集に記録する。 7. 対象言語の会話の句読法に従う。 8. 曖昧さや言葉遊びは原文で裏付けられる解釈を保ち、情報を足さない。
スタイルの例は「短い返答を保つ」。用語集は特定の名前や呼称と訳語の組み合わせです。分けて記録しましょう。
記入済みの例をダウンロード ↓同じ場面、異なる親しさ
編集用に創作したフランス語原文と2種類の英語表現です。SEKAの実測結果や正確さの順位ではありません。
« Vous garderez la lampe allumée ? » demanda Ana. Jules referma son carnet. « Jusqu’à votre retour. »“Will you keep the lamp lit?” Ana asked. Jules closed his notebook. “Until you return.”“You’ll leave the light on, right?” Ana asked. Jules shut his notebook. “Till you’re back.”- Aは“Will you”“Until you return”、Bは“right?”“Till you’re back”を使用。語彙と文のリズムで親しさの印象が変わります。
- この例の礼儀ある距離にはAが適しますが、Bが常に誤りとは限りません。フランス語の“vous”だけでは関係性は決まらず、前後の章の確認が必要です。
- スタイルの指示は特定の出力を保証しません。原文と比較し、文脈の中で確認してください。
SEKAで指示を使う
- ログインし、スタイルライブラリで新規作成して4項目を保存します。
- 翻訳する権利のあるファイルを1つ用意し、そのタスクの設定でスタイルを明示的に選びます。以後のタスクには自動適用されません。
- 翻訳ページでファイル、言語、設定を確認し、必要なCreditsを確認してから支払いを確定します。1タスクで使うスタイルは1つで、翻訳開始後は固定されます。
- 冒頭、会話、後半を確認し、問題を次回の設定に反映します。保存済みスタイルの編集で進行中のタスクは更新されません。
使える原本を選び、本全体の確認計画を立てましょう。 長編読書のための書籍トランスレーター
章をまたいで名前、関係性、語り口を確認しましょう。 読者と翻訳者のための小説翻訳
確認記録を残す
| 原文の位置 | 元の情報 | 表現のルール | 確認結果 | 次回の判断 |
|---|---|---|---|---|
| 冒頭 | 語りの人称と時制 | 両方を維持 | 確認後に記入 | 次回の指示を調整 |
| 会話 | AnaとJulesの距離感 | 返答は抑制的に | 確認後に記入 | 前後の場面を読む |
| 後半 | 未解明の動機 | 説明を足さない | 確認後に記入 | 原文と照合 |
スタイルガイドのよくある質問
用語集との違いは?
スタイルガイドは表現や関係性の方針、用語集は特定の原語と訳語を記録します。
ダウンロードしたファイルをインポートできますか?
できません。手元で編集し、SEKAのスタイル編集画面に4項目を手動でコピーしてください。
いつ選択しますか?
送信を確定する前の翻訳設定で選びます。翻訳開始後は固定されます。
保存すれば自動適用されますか?
いいえ。毎回明示的に選択します。1タスクにつき1つのスタイルを使います。
文字数制限は?
目標と実行要件は別々に数え、それぞれUnicode文字数で2,000文字までです。
人物の声や品質を保証しますか?
いいえ。指示は表現の手がかりですが、原文との照合や編集上の確認が必要です。
翻訳結果は言語、ジャンル、用語、原作の品質によって異なります。重要な箇所を確認し、翻訳する権利のある内容だけを使用してください。